クライメート・ウィーク(気候週間)であり、国連総会が開催される今週は、ビジネス、政府、市民社会、気候変動コミュニティのグローバルリーダーが、気候変動に対する取り組みを推進するため、ニューヨークに集結しています。ここ数か月の間に、北半球では厳しい熱波および干ばつを伴う異常気象が発生し、中央アジアでは破壊的な洪水に見舞われました。地球規模の気候変動は、 経済的に恵まれない コミュニティにおいては、食糧不安から生計手段の喪失、強制的な移住などの直接的な影響を受けてしまうため、格差を拡大させる恐れがあります。
ペイパルでは、自社の環境への影響を緩和するだけではなく、気候変動の影響を受けた人々を支援し、影響を最も受けやすいコミュニティのレジリエンスを高め、デジタルを活用したファイナンシャル イノベーションを推進することに注力しています。気候変動がもたらす格差への対処を推進するために当社が実施している、最近の取り組みを紹介します。
デジタルを活用したファイナンス ソリューションによる気候レジリエンスの向上
ペイパルは、デジタルファイナンスを構築することによって、気候変動による経済的な影響を受けやすいコミュニティに対して、経済的影響の予測、順応、回復のプロセスを支援できると考えています。たとえば、支払い、クレジット、保険商品は、異常気象が世界中の生活を脅かす中で、人々がコストを削減し、資本にアクセスし、リスク管理することを支援できます。
昨年、ペイパルの支援のもと、デジタルファイナンス気候変動対策タスクフォースは行動のためのフレームワークを発表しました。長期的な気候変動へのレジリエンスを構築するために、イノベーター、資金提供者、投資家、政策立案者らがすぐに取り組むことができるアクションを網羅しています。
こうした環境対策のフレームワークの支援や温室効果ガス排出量の実質ゼロ実現へのコミットメントが評価され、JUST Capital社により、当社は「Top 10 Company for Environmental Performance」(環境パフォーマンスのトップ10企業)に選出されました。当社は引き続き、目標に向けて前進し、デジタル決済を活用したコスト削減と気候レジリエンス向上に寄与するソリューションの推進に取り組んでいきます。
ペイパルの従業員の気候変動に対する活動へ参加
当社の従業員は、当社が持続的な影響を社会にもたらすうえで欠かせない存在であり、気候変動に対する様々な支援に参加しています。先日、当社はカーボンクレジットプロジェクトの世界的な非営利団体であるGold Standardとパートナーシップを結び、気候変動への取り組みの定量化、認証、影響の最大化を支援しました。ペイパルの従業員はGold Standardを通じて、カーボンクレジットを購入できるようになり、会社は従業員によるカーボンクレジットの購入額と同額を、クリーンクッキングソリューションからバイオガス設備、水へのアクセス、およびさまざまな再生可能エネルギープロジェクトをサポートするために拠出します1。
また、クライメート・ウィークの期間中、従業員のスキルと時間を活用した、環境保護および気候変動対策のボランティア活動も支援します。昨年は、インドのSankalpTaru Foundation、米国のKeep Austin Beautiful、アイルランドのOne Tree Planted、グアテマラのUnited Wayなどの団体への助成金や従業員のボランティアを通じて、4つの大陸(北米、欧州、南米、アジア)での植林および地域活性化を支援しました。
気候変動が与える不公平な影響に対処することは、当社の「あらゆる人がグローバル経済に公平に参加できるようにする」というミッションの実現、ならびに、すべてのステークホルダーに価値を創出するうえで重要なことです。当社はこれからも様々な方法で、自社のグローバル規模のプラットフォームを活用し、気候変動がもたらす格差への対処を推進していきます。また、当社が地球へ与える影響を管理し、気候変動のレジリエンス向上を支援できるデジタルを活用したフィナンシャル ソリューションの開発に取り組んでまいります。
1ペイパルの従業員が対象となる非営利団体から購入したカーボンクレジットは、ペイパルが気候変動への影響に対する非営利団体のためにマッチングを行う対象となります。寄付やボランティア活動を含む、従業員一人当たり年間2,500ドルの既存のマッチングが適用される予定です。