就任から約半年、日本市場に向けた新たな戦略とこれからの歩み
私はこれまで約20年間、決済分野で経験を重ね、2025年6月にペイパルの日本事業統括責任者に就任しました。
ペイパルは世界トップクラスのコマースプラットフォームとして、決済代行やウォレット、後払いサービス(BNPL)、広告事業、AIエージェント、仮想通貨といった幅広い領域で確かな強みを持っています。グローバルNo.1プレイヤーとして魅力的なプロダクトやサービスを次々と生み出しており、それらをいち早く日本市場に導入し、消費者や加盟店の皆さまに届けていくことが、私の大きな使命です。
日本のコマースは今、かつてない転換期を迎えています。AIや暗号資産といった新たなテクノロジーの進化により、売り手と買い手の関係、そして購買体験そのものが大きく変わろうとしています。
こうした環境の中で、私たちはまず、ペイパルの日本における成長戦略を再定義することからスタートします。ペイパルの強みがより多くの加盟店や消費者の皆さまの価値向上につながる分野――たとえばゲームや旅行といった成長産業への注力を進めています。9月に出展した東京ゲームショウ2025では、多くの反響をいただき、私たちの可能性を改めて実感しました。
さらに、これまでペイパルは、日本企業の約99%を占める中小企業の皆さまのデジタル化や越境ECの推進を支援してまいりました。今後もその取り組みを一層強化し、ペイパルのテクノロジーとグローバルネットワークを活かして、中小企業の皆さまが世界市場で成長を実現できるよう力強く後押ししてまいります。
ペイパルは多様なプロダクトやサービスを有するがゆえに、同業他社にとって競争相手であると同時に、協業パートナーにもなり得るという、非常にユニークな立ち位置にあります。国内の企業や金融機関との連携をさらに深め、グローバル最先端のソリューションを日本の加盟店や消費者の皆さまに活用いただける環境づくりを進めてまいります。
ペイパルは、パートナーシップを大切にしながら、日本の商取引を次のステージへと押し上げ、社会全体の前進に貢献してまいります。新しい時代のコマースを切り拓く挑戦を、ここ日本からともに進めてまいりましょう。