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ゲーム業界の成長を後押しするパートナーとして―― ペイパルの新しい挑戦

東京ゲームショウ 2025 TGSフォーラムレポート

ゲーム業界の成長を後押しするパートナーとして―― ペイパルの新しい挑戦

2025年9月25日(木)から28日(日)まで、千葉・幕張メッセで開催された「東京ゲームショウ2025」。今年は国内外1,136の企業や団体、26万人以上 のゲームファンが一堂に会し、大きな熱気に包まれた。近年、ゲーム業界では、海外のゲームファン、多様化するユーザー体験、アプリ外課金導入などに対応できる柔軟な決済ソリューションへの需要が高まっており、およそ10万社以上に導入されているペイパルには業界から熱い視線が注がれている。

東京ゲームショウのペイパルブースでは、ペイパルで利用できるクーポンや景品が当たるガチャガチャ、インフルエンサーを起用した施策など来場者の好奇心を刺激する様々な仕掛けが用意された。事業者からは「ペイパルが世界中から支持されている理由がよくわかった」、コンシューマーからは「これからも安心してゲームの世界に没入できる」といった感想が寄せられ、双方に満足いただけるイベントとなった。

そのビジネスデイにあたる9月26日(金)、ペイパルはゲームショウ内のスピーカーセッションであるTGSフォーラムに登壇し、「ゲーム成長の鍵:決済とグローバル展開」をテーマにセッションを実施した。本記事では、このスピーカーセッションの内容をレポートするとともに、ペイパルの最新の取り組みについてご紹介する。

ゲーム業界でペイパルが積極的に採用されている理由

そもそも、「なぜペイパルがゲーム業界?」と思う方もいるかもしれない。実は、ペイパルはゲーム業界で主要な決済手段と位置付けられている。世界4億3,800万以上のアクティブアカウントを有するグローバルコマースプラットフォームであるペイパルは、1998年の設立以来、ECやサービス業界で安心かつ利便性の高い決済体験を提供し続け、世界のコマースの進化を牽引してきた。今や、世界のEC取引の約4分の1がペイパルを通じて行われている。なかでもゲーム業界における利用は非常に広く、任天堂、PlayStation、Xbox、Google Play、STEAM、Epicといった主要なプラットフォームがペイパル決済を採用しており、ゲーム業界はペイパルにとって極めて重要な領域のひとつだ。

 主要なゲームコンソール企業やプラットフォームがペイパル決済を採用
主要なゲームコンソール企業やプラットフォームがペイパル決済を採用

世界のオンラインゲーム市場は2033年までに4,230億米ドル規模に達すると予測されており、特にアジア太平洋地域が最大の市場シェアを占め、成長を牽引している。日本にも約2,500のゲーム会社が存在しており、その多くがグローバルの顧客を見据えた展開を行なっているものの、一方で、「ユーザーの決済離脱」「グローバル対応の複雑さ」「不正取引やチャージバックなどのリスク対応」といった決済面での課題も抱えている。

こうした課題を解決する有効な手段となっているのが、グローバルでNo. 1の決済プラットフォームであるペイパルだ。ペイパルは、事業者にとってはグローバル展開と収益最大化を支える決済基盤であり、プレイヤーにとっては安心かつスムーズな体験を提供する存在となっている。

ペイパルは、事業者にはグローバル展開や収益拡大の機会創出を、プレイヤーにとっては安心でスムーズな購買体験を提供する
ペイパルは、事業者にはグローバル展開や収益拡大の機会創出を、プレイヤーにとっては安心でスムーズな購買体験を提供する

今回のスピーカーセッション「TGSフォーラム」では、これらの価値が実際の現場でどのように活用されているのか、また新しい成長機会としてどのように広がりを見せているのかが具体的に語られた。


東京ゲームショウ 2025 TGSフォーラムレポート

ゲーム成長の鍵:決済とグローバル展開

ゲーム成長の鍵:決済とグローバル展開

TGSフォーラムでは、株式会社MIXIの橋本広大氏をゲストに迎え、ペイパル日本事業統括責任者の余伝道彦、PayPal Adsビジネス開発ディレクターのサンディ・ムサ(Sandy Musa)が登壇。アプリ外課金への取り組み、広告展開によるビジネスの拡大、グローバル展開という様々な切り口からゲーム業界の課題とペイパルが提供できる価値が語られ、来場者に強いインパクトを与えた。


「決済の多様な課題を解決するペイパルはゲーム業界との親和性が高い」

ペイパル日本事業統括責任者 - 余伝道彦ペイパル日本事業統括責任者 - 余伝道彦
ペイパル日本事業統括責任者
余伝道彦

最初に、余伝がペイパルとゲーム業界の親和性の高さについて紹介した。ペイパルは世界10万社以上のゲーム業界関連事業者に導入されている。3,300万人以上の消費者がゲーム関連商品やサービスの購入に利用しており、その取扱額は120億ドルを超える。こうした高い支持を受ける理由として3つの特長を挙げた。

  • ユーザー離脱の防止

    ワンクリックで決済できる仕組みにより、ユーザーはゲーム体験を中断せずにスムーズに支払いができる。

  • 不正取引の防止と安心の取引環境

    世界最高水準のセキュリティ技術で不正取引を防止するとともに、「売り手保護制度」「買い手保護制度」により、取引後のトラブルにも対応できる環境を整えている。

  • 高いグローバル対応力と利便性

    200以上の国・地域、数十種類の通貨に対応。350以上の銀行口座振替が可能で、クレジットカード非保有層にも利便性を提供。低コストで導入でき、加盟店にも大きなメリットがある。

「決済の多様な課題を解決するペイパルはゲーム業界との親和性が高い。決済課題を解決するソリューションを通じて、これからも課題を共有しながらゲーム業界の成長を支えていきたい」と余伝は語った。


「利益向上を狙ったアプリ外課金の取り組み。認知の拡大は継続して取り組んでいきたい」

株式会社MIXI 橋本広大氏株式会社MIXI 橋本広大氏
株式会社MIXI
橋本広大氏

MIXIの橋本広大氏は、世界6,400万人のユーザーを誇る同社の人気タイトル「モンスターストライク」におけるアプリ外課金の取り組みについて紹介した。同ゲームに含有されているアプリ外課金サイト「モンストWebショップ」は2024年8月にオープンした。

橋本氏らは、このモンストWebショップでプラットフォームの手数料30パーセントからの圧縮を目標に以下の取り組みを実行したという。

クレジットカード・銀行・コンビニの3経路を網羅し、「使いたくても使えない」ユーザーを減らして利便性を向上。ペイパル導入により、個別連携の手間を省きながら、多様な決済手段を提供できるようになった。また、同価格でお得に購入できる「お得系」や、購入上限を拡大する「上限アップ系」など商材施策を通じて、Webショップならではの価値を強化。さらに、アプリ外課金ゆえに直接誘導が難しい中でも、既存メディアやキャンペーンを活用して認知拡大を図ってきた。

こうした取り組みについて橋本氏は「一度使ってもらえると継続的に使ってもらえるケースは非常に多く、利用のハードルを下げるための決済手段の充実化は有効でした。認知の拡大は重要であり、今後も継続的に取り組んでいきたい。Webショップの売り上げ比率など効かせたい指標がわかりやすかったので取り組む価値は十分にあったと思っています」と振り返った。


「消費者の購買データとグローバルな広告アプローチでブランドの価値向上を」

PayPal Ads ビジネス開発ディレクター サンディ・ムサPayPal Ads ビジネス開発ディレクター サンディ・ムサ
PayPal Ads
ビジネス開発ディレクター
サンディ・ムサ

サンディ・ムサは、「決済データを活用した新しい広告アプローチ」と題して、ペイパルの新事業PayPal Adsについて紹介した。PayPal Adsは、決済基盤と連動した取引データに基づいてセグメントしたオーディエンスに広告配信ができる極めて精度の高い広告ソリューションである。2025年1月に米国と英国で正式ローンチされ、現在はドイツにも展開している。ムサは、以下のように、PayPal Adsの特長を様々な角度から紹介した。

  • 取引データを活用した高精度なオーディエンスセグメント

    「トランザクション・グラフ(取引グラフ)」を活用し、消費者の購買行動(どこで・何を・いつ買うか)を分析。Cookieに代わる強力なインサイトで、パーソナライズされた広告配信を実現する。

  • クロス・マーチャント・インサイトの提供

    複数の加盟店を横断した取引データを活用し、消費者・加盟店双方にとって価値のある広告体験を提供する。

  • 多様な広告チャネルとカスタマイズ性

    PayPalやVenmoのアプリ内に加え、外部のウェブ媒体でも広告展開が可能。目的や購買タイミングに応じた広告ユニットの設計ができる。

  • ブランドロイヤルティを高める「Advanced Offer」

    支払い時にキャッシュバックを提供する仕組みで、ブランドへの再購買意欲とロイヤルティ強化を促す。

PayPal Adsは、米国に続き、ドイツ・英国で広告枠やキャンペーンを拡大し、2026〜2027年に向けてさらなる展開を予定している。ムサは「決済からマーケティングパートナーへ」というペイパルの進化を強調し、「グローバルにブランドを結びつけて消費者との新たな接点を創出していきたい」と今後の抱負を語った。

プラットフォーム依存からの脱却と次の一手

ゲーム業界の成長を後押しするパートナーとして―― ペイパルの新しい挑戦

続くパネルディスカッションでは、「プラットフォーム依存からの脱却と次の一手」をテーマに、これまでの議論を踏まえたより深い意見交換が行われた。ペイパルが持つ取引データを活用した広告ソリューションや、グローバルに対応できる強みを通じて、ゲーム事業者が新たなプレイヤーと出会う機会を生み出している点がハイライトされた。

橋本氏は、アプリ外課金の成果について「アプリ内からの直接的な訴求ができないため時間はかかるが、シェアは堅調に伸びている」と評価した上で、「ペイパルなどシームレスな決済手段により質の高いUXを提供できているが、認知拡大とWebショップへの導線確保が課題」と今後の取り組みについて述べた。

その「動線の確保」という言葉を受けてムサは「PayPal Adsは高精度なオーディエンスセグメントや柔軟なクリエイティブで動線確保を支援できる」と応じ、橋本氏も「コンテキストを絞れる広告媒体として活用の可能性がある」と期待を寄せた。また橋本氏は、「モンスターストライク」のインド展開に触れ、ペイパルのユーザー数の多さに加えグローバル決済手段が現地対応であることやコスト面において事業者に大きな利点をもたらすと語った。

コマースに革新をもたらすペイパルの新たな3つの取り組み

最後に、事業者の成長と消費者の体験をさらに進化させるペイパルの3つのグローバルな取り組みについて、余伝が語った。

※これらのサービスは、現在日本では未提供です。

  • AIが作る新しいコマース体験

    ペイパルはGoogleと提携し、AI時代に対応した新プラットフォームを開発中だ。ペイパルの注文管理システムに接続することで外部のAIプラットフォームからの注文を自社の仕組みに取り込み、スムーズな処理を可能にする。これにより、消費者はチャットの中でAIとやり取りしながら決済までをシームレスに完了させることができる。

  • 暗号資産への取り組み

    ペイパルは「ステーブルコインPYUSD」と100種類以上の暗号資産に対応する「Pay with Crypto」を発表した。特にPYUSDは3,000円以下の少額決済に有効であるため、ゲーム業界を始め少額決済が多い業界との親和性が高い。

  • PayPal Worldの確立

    ペイパルが持つ4億3,800万のアクティブアカウントに加え、中国のTenpay Global、インドのNPCI(UPI)、南米のMercado Pagoなどと提携し、約20億人規模の経済圏の形成を目指す。各地域で浸透する決済手段を活かし、グローバル展開を加速する。

余伝は「決済の手段として親しんでいただいているペイパルは、コマースの世界を次のステップに押し上げていく。ゲーム業界を始め、日本の様々な業界の皆様とともに新しいステージに向かって邁進していきたい」と力強い言葉でセッションを締め括った。


ゲーム業界の成長を後押しするパートナーとして―― ペイパルの新しい挑戦

期間中、ペイパルブースには多くの事業者、消費者の皆さまにご来場いただき、それぞれの立場から決済に関する数多くの相談が寄せられた。ペイパルへの期待も伺え、ゲームにまつわる全ての方々を、安全に円滑に繋いでいく決済サービスの必要性を改めて感じられる素晴らしい機会となった。

“Revolutionize commerce globally”
世界中のコマースに革新をもたらす今後のペイパルに期待していただきたい。
 

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https://www.paypal.com/jp/campaign/gaming

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