グローバル決済においてのプラットフォーム及びテクノロジーリーダーであるペイパル(PayPal Holdings, Inc. (Nasdaq: PYPL))は7⽉26⽇に第2四半期(2017年4⽉1⽇〜6⽉30⽇)の決算および通期の業績見通しを発表しました。第2四半期では、収益は18%(FX ニュートラル:20%)増の31.36億ドルを達成。アクティブアカウント数(年に1回以上利⽤するユーザーの数)は650万件の増加、合計決済件数は23%増の18億件まで上昇。取扱⾼の総合計は23%(FX ニュートラル:26%)増の1,064.44億ドルとなりました。
多面的な戦略的提携で成長を加速
ペイパルは同26日にBaiduとの戦略的提携を発表しました。中国の有力なデジタルウォレットBaidu Walletと連携したことで、今後、日本を含む世界中のペイパルを導入しているマーチャントは中国内から数百万ものBaiduユーザーをその商圏に取り込むことができるようになります。またその他にも、JP Morgan ChaseやApple、Samsung Payを含む複数の戦略的パートナーシップに合意しました。さらに、ヨーロッパ地域では、デジタル決済に注力するVisaとのパートナーシップを拡大しています。
製品のイノベーションによる価値提案
ペイパルのモバイル向け製品開発アプローチは、ペイパルの業績を牽引しています。当四半期の総取扱高1,064.44億ドルの約34%はモバイル端末によるもので、モバイル決済における取扱高は前年同期と比較し50%増の約360億ドルに達しました。さらに、米国における当社のソーシャルペイメントプラットフォームであるVenmoによる取扱高は前年同期比で103%増加し80億ドルとなりました。
この四半期終了時点で、6,000万以上のアクティブユーザーがワンタッチを利用しています。さらに、550万以上のマーチャントとインターネット小売業者上位100社の75%が、モバイルとデスクトップのショッピング体験でワンタッチを提供しています。
なお、ペイパルは7月18日にTIO Networksの買収を約2億3800万ドルで完了したことを発表しました。TIOは北米の有力なクラウドベースのキャッシュ支払サービス事業者で、公共料金や通信費の請求に導入されています。この買収を通じてペイパルは商品ポートフォリオを拡充し、クレジットカードを利用できない何百万もの人々にデジタル決済を提供することで、彼らの金融アクセスを改善することが可能となります。
第2四半期の報告は以下のリンク先をご参照ください。(英語のみ)
https://investor.paypal-corp.com/releasedetail.cfm?ReleaseID=1034575