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実際に働く人々の声を通じて、ペイパル東京支店の魅力をお届けする「How We Work(ペイパルの仕事の進めかた)」。職場の雰囲気や働く人のキャラクターはもちろん、意外な気づきなどとの出会いがあるかもしれません。ペイパルって、どんな会社?という疑問にお答えします。
齋藤正樹 GPS(グローバルプロフェッショナルサービス) インテグレーションマネージャー
上智大学文学部哲学科を卒業後、東京藝術大学大学院美術研究科芸術学専攻で修士課程を修了。ITコンサルファームなどを経て、2019年12月より現職。
哲学や芸術学を専攻し、MFAを取得
大学時代は哲学を勉強し、芸術学(美学)を学びたいと思い、東京藝大の大学院に進みました。専攻は違いましたが、サウンドプログラミングなどのメディアアートにも興味があったので、そうした分野も学びました。
今でも美術・アートには関心を持っていて、自分で制作したりもしています。また、最近はアートの観点でNFTを掘り下げてみたいと思い、リサーチをしたり、キュレーションのサポートをしたりするなど、自分なりにメディアアートを楽しんでいます。
私が就職活動をしていた頃、ダニエル・ピンクの『ハイ・コンセプト』という本が話題になり、これからはMBA(Master of Business、経営学修士)よりも、MFA(Master of Fine Arts、芸術学修士)を持つ人材が求められると言われ始めていました。今でこそ、リベラルアーツやアートシンキングのようなものが流行っていますが、当時はそのような雰囲気はなく、時代は変わりつつあるんじゃなかったのか…と思ったことを覚えています。
加盟店のお客様と伴走し続ける仕事
当時はスマホが普及し始めた頃でした。社会により深くITが浸透する機運があったので、メディアなどへの就職も考えましたが、ITコンサルティングファームを選び、エンジニアとして就職をしました。ですが、さすがに工学部出身者とは技術の差があったので、最初にアサインされたプロジェクトではPMO(Project Management Office)の仕事をしていました。その後、AndroidやHTML5+Javascriptの開発を経験し、また業務コンサルとしての仕事も経験しました。
そして、デジタル広告の会社でプロジェクトマネジメントの経験を積み、2019年にペイパルに入社しました。現在は、セールスチームと一緒に加盟店のお客様の技術面のサポートをしています。主な業務は、ペイパルを新規で導入いただくお客様の実装支援や、導入後のトラブル対応や追加開発のサポートなど、技術面で伴走していく仕事をしています。 今の仕事は、プロジェクトマネジメントとエンジニアの経験が活きているほか、プリセールスという私としては新しい領域の経験もできているので楽しいです。
日本のお客様は、ペイパルの製品の詳細に興味を持ってくださる方が多く、仕様やパラメーターなども細かく確認されます。また、製品の品質に対して、高いレベルのリクエストをいただくことが多いです。そうしたお客様からいただいたリクエストを開発チームにフィードバックすることで、グローバルの製品の品質もさらに向上していきます。製品のブラッシュアップを通じて、ペイパルの成長に参加できるのも楽しさのひとつです。
Web3時代に求められるエンジニアとは
ペイパルは、FinTechのパイオニア的な存在で、「金融の民主化(Financial Democratization)」を掲げて20年以上もオンライン決済サービスを提供しています。昨今ではCryptoやWeb3、メタバースといった一連の新技術の領域が急速に発展している中、ペイパルは、これまでのFinTechをよく知っているがゆえ、今後そうした新技術の分野でどんな展開をしていくのか、社員としてもワクワクしています。
もちろん、Web3が進むことで広がる世界がある一方、倫理やセキュリティなど、新たな課題も出てきます。ペイパルには、既に世界中に4億ものユーザーがいて、エコシステムが形成されていますので、今後も新しい領域で重要な役割を担う存在になっていくと思います。
Web3がどのようなものとなるのかは世界的に議論の途上ですので、もちろん私が何か言えるわけではありません。ただ、社会に新たなテクノロジーを浸透させていくために、テクノロジーの知識に加えて人文知の役割も重要になっていくのではないかと思います。テクノロジーの方向性を提示したり、テクノロジーに関する過度の期待や誤解などの摩擦を緩和したりするために、それらが役に立つように思います。ペイパルの創業期のメンバーやシリコンバレーの起業家たちの中に哲学のバックボーンを持つ方々がいて活躍していますが、ビジネスの領域においてリベラルアーツの再評価が進んでいるのは、そのような起業家たちの成功もあってのことだろうと思います。
「心理的安全性」が担保されたカルチャー
社会人になってしばらくは深夜まで根を詰めて仕事をするのが当たり前で、当時はそれをあまり苦にはしていなかったのですが今思うと大変でした。けれど、ペイパルは、とてもワークライフバランスを大切にしている会社で、日々働きながら「心理的安全性」が担保されていると感じます。上司やチームメンバーがフィジカルでも、メンタルでもストレスを感じていないか、とても気にかけてくれます。言い出しにくいことでも安心して発言ができる。ストレートな意見が言えても、それが攻撃的な言い合いになってしまってはストレスになりますが、ペイパルはそうではなく、社員は優しく、協力的なので、自分の心を開くことができ、とても良い雰囲気で仕事が進みます。入社したての頃は、こういう職場もあるんだな、と新鮮に感じました。
フィジカルやメンタルはもちろんのこと、ペイパルには社員の「ファイナンシャル・ウェルネス」を向上させることを目的としたプログラムがあります。資産形成や確定申告の知識などを身につけるために、会計事務所の方からレクチャーやアドバイスを受ける機会がありました。それまで私自身は関心がなかった分野だったのですが、このプログラムにより、そうしたことに意識が芽生えるきっかけになりました。
他にも学ぶ機会は数多くあります。ペイパルでは、CTF(Capture the Flag)という情報セキュリティの知識とスキルを競い合い、製品のセキュリティをさらに強固なものにするために、セキュリティコンテストが開催されているのですが、私も参加したことがあります。各国の参加者と一緒に腕試しをすることはとても刺激を受けます。このコンテストは、業務時間外の活動なのですが、趣味的な要素もありつつ、プログラミング技術も磨けるので、ワークライフバランスとしても好循環だなと思って楽しんでいます。
さらに、eラーニングやオンライン書籍で様々なことが学べる環境もあります。仕事と直接関わるWeb関連の知識をeラーニングで学ぶこともできますし、個人的に関心のあるブロックチェーン技術についてや、広くビジネス知識などについても学ぶ機会が得られます。手を動かしてモノを作ることが好きな人の中には、エンジニアの領域と趣味の領域がシームレスにつながっている方も多いと思いますが、そのような方にとっては公私で活用できて楽しめる学習環境が提供されていると思います。
ペイパルは「誠実で、イノベーティブな」会社
繰り返しになりますが、「心理的安全性」を重視したり、社員の自己研鑽を推奨してウェルネス面でもケアをしたりと、社員に対して誠実な会社、というのがペイパルです。同時に、Fintech業界で20年という実績を積み重ねてきた中で、責任ある立場を築いてきているがゆえに、加盟店や個人のお客様を含めた社会に対しても誠実に向き合っている。そうでありながら、イノベーティブなチャレンジをし続けている。ペイパルは、非常にユニークな存在だと思っています。
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CTF(Capture the Flag)はペイパルが社内で開催しているセキュリティ及びエンジニアの情報セキュリティスキルを競い合うコンテスト。インジェクション、XSS、認証バイパスなど、一般的なWebセキュリティの悪用について学び、脆弱性のあるコードを1つずつ攻略していくことで、セキュリティのスキルを高めることを目的としている。