ペイパルは、社会のために役立つことがビジネスの成功につながると信じています。
当社は高品質の金融サービスが一部の人だけでなく、世界中の人々に提供されるべきであるという企業理念を掲げています。私たちは製品やサービスを通じて、多くの消費者や事業者がグローバル経済に参加し、成功するための支援を行っています。
この理念は、当社のビジネスと社会の双方にとって有益です。この理念を当社のすべての活動の中心に据えることで、株主のためにより多くの価値を生み出し、お客様により良いサービスを提供し、社員のエンゲージメントを高めることができると信じています。
当社の2022年度版グローバル・インパクト・レポートでは、私たちがどのように地域社会全体を支援し、イノベーションと持続的なインパクトを広範囲にもたらしているかを説明しています。その一部を以下にご紹介します。
消費者のために経済的機会を創出する
世界のデジタル化が進むなか、私たちの製品やサービスは、経済のレジリエンスを高めるためにかつてないほど重要なものとなっています。米国のZettle Terminalやヨーロッパのいくつかの市場で新たに導入したTap to Payをはじめとする当社の新しい製品は、効率的で柔軟性に富むショッピング体験を可能とし、事業者の成長を支えています。また、当社が米国で提供しているPayPal RewardsとPayPal Savingsは、消費者の家計管理や資産形成における目標を達成するうえで役立っています。
さらに私たちは、金融サービスを十分に受けられないスモールビジネスの経営者や銀行口座を持てないコミュニティが必要な資本やリソースに公平にアクセスできるための取り組みに引き続き注力しています。例えば、Economic Opportunity Fund（経済的機会基金）を通じて19のマイノリティ主導のベンチャーキャピタルファンドに投資し、250超の投資先企業を支援しました。その大半は女性や多様な背景を持つ創業者が経営する企業です。
お客様や社員が簡単に寄付できる環境を作る
当社のお客様向けに非営利団体に寄付する際に役立つプラットフォームを提供するという重要な役割を果たすことができました。2022年に初めて、当社のプラットフォームを通じて1年間で寄付された金額が200億ドルを超え、寄付先の非営利団体の数は140万に達しました。また、当社の社員も自らのコミュニティに大きく貢献し、世界中の非営利団体で約10万時間のボランティア活動を行いました。
社員のウェルネスとインクルーシブな文化の醸成に優先的に取り組む
ペイパルのミッションを達成するには、高い意欲、多様性およびレジリエンスを備えた人材が必要です。当社は、社員がリーダーとして成長し、経済的な健全性を確保し、ウェルネスを優先できるように継続的に取り組んでいます。さらに、私たちが支援するコミュニティで必要な人材を育てると共に、社内ではグローバルなジェンダー平等と米国における人種間の給与平等を昨年も実現しました。
社員の経済的な健全性の確保を優先することは、当社における最優先事項であり続けると同時に、当社のエンプロイー・ファイナンシャル・ウェルネス・イニシアチブの取り組みに沿ったものです。ペイパルは2022年、全世界の社員が税金や一般的な費用を支払った後に20％以上の自由裁量所得を得られるようにするという目標を掲げ、その目標を上回ることができました。
環境フットプリントを責任をもって管理する
ペイパルは自社が環境にもたらす影響を責任をもって管理し、当社のあらゆる製品とサービスにおいて持続可能なイノベーションを実現することに注力しています。 2022年には、総エネルギー使用量の90%を再生可能エネルギーで調達し、世界中の全てのデータセンターで使用エネルギーの100%を再生可能エネルギーで賄いました。これは、2040年までにバリューチェーン全体で温室効果ガス（GHG）排出量ネットゼロを目指す目標に沿った取り組みです。
ペイパルは、すべての人にとってよりインクルーシブで公平な経済を実現するために、努力を積み重ねていくことを約束します。当社の取り組みの詳細は、2022年度版グローバル・インパクト・レポートをご覧ください。